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塗料の隠蔽力について

7月 25, 2025

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塗装する際に気になるのが「下地の色」です。

せっかく「これを使いたい!」と思った色の塗料を買っても、「隠蔽力」が弱ければ「下地の色」に影響されて思うような塗装が出来なくなってしまいます。

この記事では「隠蔽力とは何か」「隠蔽力の仕組み」について書いていますので、ぜひ参考にしてみてください。

隠蔽力とは、その名の通り「隠蔽する力」の事です。

塗料で「隠蔽力」という言葉が使われる場合

下敷きの色に影響されず、その塗料自身の色を発色する力

を指します。

「隠蔽力」は、色によって強弱が異なります。

↑の図で書いた通り

  • 【白】【黄色】【赤】 など
    • 隠蔽力が弱く、下地の影響を受けやすい
  • 【黒】【茶色】【緑】 など
    • 隠蔽力が高く、下の色を潰して発色できる

となります。

「隠蔽力が低い色」を使う場合は、その下の色には「白」などの主張しない色を使うまたは「下地の色」を活かした塗装を行うなどしたいです。

「隠蔽力」の「強弱」は

  • 塗料内の「顔料の割合」
  • 塗料に使われている「顔料の特性」

によって決まります。

「顔料」とは、↑のような色の付いた粒の事です

顔料の割合

塗料というのは「顔料」「溶剤・樹脂成分」等をブレンドして作られています。

「色の付いた粒」である「顔料」の割合が多ければ、パーツを粒が覆って下地が透けて見えるのを許さなくなります。

逆に「顔料が少ない塗料」の場合は、パーツに付着する「顔料」が少なくなり、下地の色が透けて見えやすくなってしまいます。

上地(顔料)の面積が多ければ、その下の色が見えずらくなるという、ある意味当然の結果ですね。

黄色い〇が顔料です

また「顔料が大きい塗料」は、下地の色が透けにくいです。

「サーフェーサー」等がそれに当たります。

顔料の種類

「顔料の種類」によっても「隠蔽力」は変わります。

これは「色」がどのようにして我々に認識されるかのメカニズムとも関係あります。

そもそも「色」というのは「物体から反射された光」の事です。

「光をあまり弾かない(吸収する)顔料」が上地にあれば、その下地の色まで光が届かず反射し辛いので「隠蔽力が高い顔料」となります。

「黒」「グレー」など「隠蔽力が高い色」が少ない回数の塗装で発色しやすいのもそういった理由があります。

上では「白は隠蔽力が低い色」と書きました。

一般的に白という色は低隠蔽力なのですが、昨今では「隠蔽力が高い白」という物も存在します。

「白」というのは上に重ねる色に影響を与えないため、「下地の色」として非常に使いやす色です。

もし「バラバラの色になっているパーツを、真っ白にしてから塗装したい!」という場合は、上で書いたような「隠蔽力の強い白」を試してみると良いかと思います。

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今回は「塗料の隠蔽力」についての記事でした。

美少女プラモの場合は「肌の塗装」で「下地の色」を意識することも多いかと思います。

「この色は、下地の影響をどのように受けるか」を知っておけば塗装もしやすくなると思うので、ぜひ参考にしてみてください。

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