
プラモデルで本格的に塗装する際なら手を出してみたいのが「メタリック塗料」です。
しかし「メタリック塗料」と聞くと、なんだか「気を付ける点」が多そうで気後れしがちでは無いでしょうか。
実際「通常の塗料」とは違う点がいくつかあるのですが「金属特有の表面」を簡単に表現できる、優れたアイテムであるのも事実です。
この記事では「メタリック塗料」の「特徴」や「注意点」を書きましたので、ぜひ参考にしてみてください。
メタリック塗料 について
「メタリック塗料」とは、その名の通り「メタリック(金属的)」な表現に特化した塗料の事です。
特に「ロボットや車などのメカニカルなプラモデル」では使うことが多く、各社から様々な色の「メタリック塗料」が販売されています。
「普通の塗料」との違いは、中に「微小の金属粒子(アルミなど)」が入っていることです。
「金属粒子」は普通塗料の粒子(顔料)よりも大きいです。

その「大きな粒子」が「光の乱反射」を起こすことで「金属特有の"ギラギラ感"」を出すんですね。

メタリック塗装 の注意点
金属粒子が残りやすい
「金属粒子」は、エアブラシ(ハンドピース)の中に残りやすいです。
なので、エアブラシ使用後は普段より念入りに清掃を行いましょう。
いっそのこと「メタリック塗料用のハンドピース」を購入するのも手ですね。

とは言っても「ハンドピース」は決して安くないですし、気が進まなければ「メタリック塗装の後は清掃を頑張る」で大丈夫だと思います。
ただし「クリアー塗料」の場合は「透明感のある塗膜」の中にメタリック塗料の粒子があるとかなり目立つので「メタリック塗料」を使った後にクリアー塗料を使うのは避けた方が良いと思います。
金属粒子は沈みやすい
「金属粒子」は普通の顔料よりも「重い」です。
なので、塗装が長時間にわたると「エアブラシのカップ内」で金属粒子が下に沈殿していきます。
塗装が長引きそうな場合は時々「うがい」でカップ内をかき混ぜて、下に溜まった金属粒子を上に巻き上げると良いでしょう。
希釈は薄めに
「希釈は通常の塗料よりも薄め」にしましょう。
「粒子が大きい」ので、塗料が濃いと「ノズル詰まり」が起きやすくなります。
「ノズル詰まり」が起きると「詰まった塗料が一気に噴き出る」「粒子の塊(ツブツブ)が飛ぶ」などまともな塗装になりません。
「緩すぎる(シャバシャバ)ぐらいの希釈」がちょうど良いと、自分は思っています。
あくまでも"自分の場合"ですが、普段の塗装が「塗料1:溶剤2」だとしたらメタリック塗装は「塗料1:溶剤4」ぐらいです。
(この辺りは「エア圧」や「エアブラシの口径」等で、人それぞれだとは思います)
口径は大きめに
何度も書いてきましたが「メタリック塗料に含まれる粒子は大きい」です。
なので、エアブラシの口径は大きい方がスムーズに塗装できます。
できれば0.5㎜、少なくとも0.3㎜は欲しいですね。
メタリック塗装 の下地
「メタリック塗料」は、どの色でも比較的下地の影響が少なく発色します。
ただし、色によっては「下地」の色によって発色が左右されるので、↑の記事などを参考にして「下地選び」をしてみてください。
色によりますが、基本的には
- 【重量感を出したい】【鈍く発色をさせたい】- 「黒」等の暗い色
 
- 【軽い感じを出したい】【鮮やかに発色をさせたい】- 「白」等の明るい色
 
という感じでしょうか。
その他にも「赤系の色」を使えば「赤みのある金属」になったり、しっかり「下地の色」は影響してきます。
まとめ
今回は「メタリック塗料」についての記事でした。
塗装後の「ギンギンギラギラ」と輝くプラモを見ると「あぁ、メタリック塗装って良いなぁ......」としみじみ思います。
メタリック塗装でしか得られない栄養があること請け合いですので、ぜひ挑戦してみてください!







