
当ブログでは主に「美少女プラモ」をメインに扱っているのですが、そこで避けては通れないのが「胸(おっぱい)」パーツです。

この記事では「胸パーツの改造(巨乳化)」の方法を紹介しています。
ぜひ「美少女プラモの改造デビュー」にお役立てください。
今回使用するキットは「30MS」の「リシェッタ」です。

「胸パーツ」と「自然な乳房」の違い
実際に作業していく前に胸パーツの形状について触れていきます。
リシェッタ、というか多くの「30MS」の胸パーツは「逆八の字」に狭まっていく形状をしています。

それは「リシェッタの胸パーツ」が「乳房というより『胸当て(装甲)』」を想定して作られているからだと思います。

しかし「装甲のような胸パーツ」を想定していない場合だとこの形は不自然なので、「自然な乳房」を作りたい場合は「八の字に広がる形」を意識しましょう。
作業手順
では、実際に「リシェッタ」の胸パーツを盛っていきます。
作業の流れ
- やすりがけ
- エポキシパテを用意
- 不要なディテールを潰す
- 胸に盛る
- 鉄やすりで形を変える
- 紙やすりがけ
- パーツ洗浄
- サーフェイサーを吹く
- パテで凹を埋める
- ラッカーパテを削り、紙やすりで整える
- 再度サーフェイサーを吹く
- 塗装
- トップコートを吹いて完成
ちなみに筆者は「少しずつパテを盛っていく方法(塑像)」で、今回は盛っていきます。

「一度に大量にパテを盛って、その後形状を修正する(彫像)」の方がやりやすい方は、その方法でも大丈夫です。
やすりがけ
まずパテの食いつきを良くするために胸パーツの表面をやすりで荒らします。
パテは「表面が荒れている(ギザギザしている)」方がしっかりと食いついていくれるので、400番か600番辺りでパーツをやすります。


表面をやすり掛けしたら、パーツには「削りカス」が付着しているので洗い落としましょう。

ついでに「パーツに付いた手油」なども落としておきたい場合は、「中性洗剤(食器洗剤)」を水に混ぜておくと良いです。

エポキシパテを用意
次は、胸に盛ることになる「エポキシパテ」を練っていきます。

エポキシパテの使いかたは↓の記事の「エポキシパテ」からどうぞ。
今回は↓の写真ぐらいの量を用意しました。

自分は「ちびちび盛っていく(塑像)」が性に合っているので、2つのパテのどちらも「5mm」程度ちぎって使っています。
これでも「30MS」の胸パーツなら「両方の胸に約2層分」ぐらいは盛れます。
段々「盛る量」は先細りに少なくなっていくので、最後の方はもっと少なくても大丈夫です。
不要なディテールを潰す
これは「パテを盛る胸パーツに要らないディテールがある」場合に限るのですが、胸に盛る前にまず「不要となるディテールを潰す」ことから始めましょう。
今回使う「リシェッタ」の胸パーツは↓のように2か所必要ないディテールが存在します。

下部分のディテールは「胸を盛る過程」で潰れるのでそのままで良いのですが、「上部の空洞」はエポキシパテで埋めてしまいます。

胸に盛る
いよいよ本番、胸パーツにパテを盛っていきます。

冒頭でも話して通り、パテは一度に全て盛らず
数回に分けて少しづつ盛っていき、徐々に形を作っていく
という方法で成形します。
胸パーツを盛る際に「気を付ける(意識する)ポイント」をまとめてみましたので、参考にしてみてください。
盛る際のポイント
真ん中をつなげない
最初に説明した「「胸パーツ」と「自然な乳房」の違い」の繰り返しになるのですが、衣装などで外部からの圧力を受けていない「自然な乳房」というのは真ん中に空間があって繋がっていません。

なので、胸にパテを盛る時も「真ん中は隙間を空ける」ようにしましょう。


もしつながってしまった場合は、パテが柔らかいうちに「指」や「スパチュラ」等で左右に開いて隙間を作ります。

「重力」を意識して、上部に盛りすぎない
「乳房」というのは「重力」を受けているので、綺麗な「半丸(かまぼこ状)」ではありません。

重力に押されて、上部が凹んでいます。
(乳房が大きければ大きいほど、顕著にそれが現れます)

なので「胸パーツの上部」にはパテを盛りすぎず、「乳頭(乳首)」に向かって自然な稜線を描くように盛っていきましょう。


また、「乳房」と「鎖骨」の位置が近づきすぎないようにも注意しましょう。


「重力」を意識 しかし垂れすぎには注意
上で「重力を意識するのが大事」と書きましたが「あえて重力に逆らって乳房を張り上げる」のも大事です。
乳房というのは
- 長年重力に晒されることで「乳房を持ち上げる靭帯」の損傷
- そもそもの筋力の低下
など、年を重ねるごとに下に垂れ下がっていきます。
もし「若々しいおっぱい」を作りたい場合は「重力に負けず、下から押し上げられているようなハリのある乳房」を意識するのも大事です、

例えば、↓の画像は「パテを『重力』を重視して盛り続けた結果」です。

「乳房となるパテ」が下に垂れてしまって
「いくらパテを盛ってもボリュームが出ない」
となります。

もっとも「おっぱいの形」の好みは人それぞれなので「垂れたおっぱいが好き」「ツンっと上向いたおっぱいが好き」などあるでしょう。
重要なのは「重力の存在を意識すること」と「乳房をどれだけ重力に逆らわせるか」の塩梅だと思います。
乳頭(乳首)の位置を意識
乳房というのは「乳頭(乳首)」を先端として膨らんでいます。

なので「乳頭の位置」をはっきりさせておくと、乳房の形状に不自然さが生まれにくくなります。
「乳房の大きさ」によって乳頭の位置は変わるので、逐一
この大きさなら、この辺りに乳頭あるだろう
と、確認しながら盛っていきましょう。
付け根は自然な稜線を意識
「体」から「胸パーツ」でいきなり「ボンッ」と胸が横に広がるのはおかしいので、徐々に、緩やかに乳頭に向けて形が膨らむのを意識する。

「パテを盛る作業」から時折意識を離して「不自然に形が急変していないか?」を確認しましょう。


パテの継ぎ目に気を付ける
「エポキシパテ」を使って盛る際に、どうしても「パテとパテの継ぎ目」というものが生まれがちです。

これは「塗装後にはっきりと表面に現れる」ので、出来るだけ「パテが柔らかいうちに、継ぎ目を無くす」ようにしたいです。


裏側にパテが埋まらないようにする
もし「肉埋めもついでにしておきたい」等の目的が無い場合は、パーツの裏側にパテが埋まらないようにするのが無難です。

裏側にパテが埋まってしまうと「フォルム」に影響を与えてしまったり加工が面倒になったりするのでパテは「必要な部分」にのみ盛るようにしましょう。
持ち手をつける
これは特に「胸パーツの下側が埋まるほど大きな乳房」を作る場合に重要なのですが「指が柔らかい状態のパテに当たらないように『持ち手』を付けて作業する」のも重要です。

適宜、様々な角度からパーツを見て作業する
これは「胸パーツを盛る」場合以外でもそうなのですが「作業の手を頻繁に止めて形状を確認する」というのは、とても重要です。
以下、胸パーツを作る際に見た方が良いと思うポイントです。
- 【正面】
→真ん中が寄っていないか - 【側面】
→上部に盛りすぎていないか
→乳頭の位置を意識 - 【真上】
→「乳房の境目」で急に形が盛り上がっていないか
→真ん中が寄っていないか - 【真下】
→乳頭の位置を意識
→「乳房の境目」で急に形が盛り上がっていないか
→真ん中が寄っていないか
などを確認していきましょう。

鉄やすりで形を変える
パテを盛って硬化したら「鉄やすり」で形を整えていきます。

重要なのは「削りすぎず、頻繁に手を止めて形を確認する」ことです。
上の「盛る際のポイント」を参考にして、形を変えていってください。
注意点として、「丸みのある部分(乳房の大分部分)」を削る場合は
- 半丸(かまぼこ)やすり
- 丸やすり
など「丸みのあるやすり」を使うのがおススメです。
(平坦なやすりを使うと、削った後が鋭角になってその後の処理が面倒になります)

「鉄やすり」でやする際は「濡らした真鍮線ブラシ」でブラシに付着した「パテの粉」を落としながら行うと良いでしょう。

やすりがけ
鉄やすりで形を変えたら、紙やすりで「表面を研磨」していきます。
現在の胸パーツは「荒い鉄やすりで削られて、表面がガタガタ」なので、それを紙やすりで滑らかにします。

この時
紙やすりは形を変えるためではなく、表面を滑らかにするため
ということを意識して、表面を撫でるように行いましょう。
今回は「半光沢で仕上げる」+「サーフェイサーを吹く」ので「800番まで」やすりがけします。
(400番→600番→800番)
もし「光沢仕上げ」の場合などは「1000番以上」までやすりがけをした方が無難だと思います。
「傷」はどれぐらいまで整えれば良いのか
ここまで「鉄やすり」「紙やすり」でパーツの形を整えてきましたが
「どれぐらいまで表面を綺麗に整えれば良いんだろう?」
というのは中々判断が難しい所だと思います。
「パーツの表面の傷が塗装後にどんな風に表出するか」の一例として、↓の画像を参考にして見てください。

「パテ」「もともとのパーツ」「削りカス」などがまぜこぜになっている状態では「傷がどんな結果を及ぼすか」は分かりづらいです。
慣れてくれば「この傷は塗装後に目立つなー」など分かってくるのですが、それまでは
「表面を整える」→「塗装する」→「目立ってきた傷を再度整える」→「塗装する」
と、丁寧に仕上げて経験を積むのが大事だと思います!
パーツ洗浄
ここまででパーツをたくさん"やすった"と思うので、やすりカスをパーツから払いましょう。
自分は「水で濡らしたブラシ」で、パーツの表面を擦って落としています。

サーフェイサー
今回は「パテ」を使っているので、このままパーツに塗装しても塗料が乗りません。
なので「プライマー入りのサーフェイサー」を吹いていきます。

今回は「グレーの1000番」のサーフェーサーを使います。
サーフェイサーの効果や使い方については↓の記事からどうぞ。
↓が、サーフェイサーを吹いた胸パーツです。

パテで埋める
サーフェイサーを吹いて「色が統一」されると、大抵「大小の傷」や「パテの継ぎ目」などが目立って見えるようになります。

これらの「傷」や「凸凹」は、塗装をする前に「パテ」等で埋めていきましょう。

よっぽど大きな傷でない限り、「ラッカーパテ」で埋められると思います。
- 【傷や凹み】
パテを傷・凹みに刷り込ませるようにする - 【パテの継ぎ目】
パテを置いて「継ぎ目」を馴染ませるように塗る

ラッカーパテを削り、紙やすりで整える
ラッカーパテが固まったら、パテの部分を「鉄やすり」で削って、その後「紙やすり(400番→600番→800番)」で整えます。
再度サーフェイサーを吹く
再び「サーフェイサー」を吹きます。
そして目立つ傷や凹みが無くなるまで「⑨~⑪」工程を繰り返します。
塗装
いよいよ「塗装」を行うわけですが、今回は「黒」で塗っていきます。
塗料はMrカラーの「黒(光沢)」を使うのですが、最終的に「トップコート」で質感を統一するので「光沢/半光沢/つや消し」はどれでも大丈夫です。


トップコートを吹いて完成
今回自分は「半光沢」で仕上げたいので「水性プレミアムトップコート(半光沢)」を使います。

↓が「半光沢トップコート」を吹いたものです。


これで、胸パーツを盛る作業は完了です!

まとめ
今回は「胸パーツを盛る」という、プラモデルの健全な楽しみ方についての記事でした。
私自身プラモデル歴は浅く、まだまだ精進が必要ですが、出来る限り分かりやすい記事になるよう意識しました。
ぜひ、この記事を参考に美少女プラモライフを充実させてください!